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Books一般書・研究書

書籍紹介

ギャスケルカバー

イギリス文学・イギリス文化

エリザベス・ギャスケルの小説研究
小説のテーマと技法を基に
著者 足立 万寿子
ギャスケルはヴィクトリア朝時代に一般的であった男尊女卑的な人間観とは異なった、ユニテリアンとしての確固たる信仰に基づいた女性観をもっていた。本書の主な目的は、彼女がそれを小説の中でどのように具現化し、思想として読者に伝えようとしているのか解明することにある。取りあげた作品は長編小説6作すべてと、中・短編小説の中の7作である。作品の引用文については日本語訳と原文を併記して読者の便宜をはかった。ギャスケル研究の一つの到達を示す大著。
判型・頁数 A5判上製・576頁
定価 本体4,600円+税
ISBN 978-4-7553-0266-4
出版年月 2012年3月

研究室の窓から / 序 章
第Ⅰ章 エリザベス・ギャスケルとユニテリアニズム
第Ⅱ章 『ハウイッツ・ジャーナル』に掲載された3 つの短編小説
 第1 節 「リビー・マーシュの三つの節目」
 第2 節 「寺男の観た英雄」
 第3 節 「クリスマス,嵐のち晴」
第Ⅲ章 『メアリ・バートン』
 第1 節 『メアリ・バートン』の時代背景と,ギャスケルの労働者との交流
 第2 節 『メアリ・バートン』に描かれた労働問題
 第3 節 『メアリ・バートン』に描かれた転落女性問題
第Ⅳ章 『ルース』
 第1 節 『ルース』執筆の動機
 第2 節 『ルース』に描かれた転落女性問題
 第3 節  社会小説家としてのギャスケル
第Ⅴ章 『クランフォード』
 第1 節 『クランフォード』と「イングランドの前世代の人々」の関連
 第2 節 『クランフォード』出版の経緯
 第3 節 『クランフォード』についての解釈
 第4 節 『クランフォード』に見られる民主化への流れ
第Ⅵ章 『北と南』
 第1 節 教養小説としての『北と南』
 第2 節 『北と南』のヒロインにとっての自己の存在意義と結婚
第Ⅶ章  3 つの中・短編小説
 第1 節 「聖クララ会修道女」
 第2 節 『ラドロウの奥方さま』
 第3 節 「ヘッペンハイムの六週間」
第Ⅷ章 『シルヴィアの恋人たち』
 第1 節 『シルヴィアの恋人たち』 完成に至る経緯と, 小説のテーマ
 第2 節 『シルヴィアの恋人たち』 に描かれた信仰問題
第Ⅸ章 『親戚のフィリス』
 第1 節 『親戚のフィリス』執筆の動機
 第2 節 『親戚のフィリス』に描かれたヒロインの成長
第Ⅹ章 『妻たちと娘たち』
 第1 節 『妻たちと娘たち』が未完になった経緯
 第2 節 『妻たちと娘たち』─ヒロインの成長に見るギャスケルの思い
終 章    

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